
地域の課題を人材で解決していく
地域の元気づくりのために協力して
発表の後は、フリーディスカッションを開催。井手さんが「Iターン・Uターンの方々がもたらすメリットは」と口火を切ると、「Iターンの方は地域とのしがらみがない。時によりそれは大きなメリット」(NPO法人五ヶ瀬自然学校・杉田さん)。「しがらみがないかわりに地元の方々の深い交流ができにくい」(桜島ミュージアム・中道さん)。「他所から来た方と地元の方との価値観にはギャップがある。そのギャップが新たな可能性を生むことも」(波佐見町研修生・鈴木さん)。「Iターン、Uターン、地元の方の良いバランスが大事」(おぢかアイランドツーリズム協会・高砂さん)などの意見が飛び交った。
また、事業の今後の展開については「1年というのは、定着・自立の面で難しい。研修生の2年、3年という継続はできないものか」(五ヶ瀬緑製茶五ヶ瀬緑製茶・体験工房いっそ・興梠さん)。「将来的にはモデル事業から本格事業へ進化してほしい」(杉田さん)などの提案があった。さらに、千相哲さんが「この体験型研修『田舎で働き隊!』事業は、地域の活性化を担う人材の不足に悩んでいる農村地域へ人材を派遣する取り組みですが、農村での活躍を希望する都市部の人材と受け入れる農山村側とをマッチングするという点で大きな意義があると思います。今後、都会・農村部の人材が農村地域で活躍できる安定した就業の場、生活の基盤の確保が求められるでしょう。その対策のためには、1年の派遣期間を支援付きで延長できるようにすることも必要ですが、なにより受け入れ側が、派遣人材から得た気づきを活かし、雇用の創出につながる取り組みを行うことが求められると思います」と総括した。
最後に井手氏が「地域の課題は人という財産、人財で解決していく。16名の研修生中、大半は何らかの形で来年度以降も農村に定着される予定であり、大きな成果だと考えている。地域のキーマンとしての活躍を期待したい。今後も都市から農村へ人財を繋ぎ、農山村でUIターンした研修生が定着して、千先生が言われるように正業と雇用が創出されていくことを目指したい。地域の元気づくりのために、みなで力を出し合ってほしい」と締めくくり、成果発表会は終了した。
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